小規模ディサービスの今後、特に小規模お泊りディを中心に考えてみる

お泊り小規模デイサービスの考察

急増したお泊りディサービス

最初にお泊りディを知ったのは、5年くらい前

お茶の話の本舗さんがメディアからも好意的な目で見られていた頃です

正直な感想は「良く考えたたなぁ」という所

自宅では要介護者を見る事は出来ない家庭があったとして

介護施設や介護サービスを探しているとします

でも特養等の安い施設は待機者ですぐに入居できる状況に無い

事業所にもメリットがあって、無料同然で要介護者が宿泊を利用しても

1泊してもらえれば翌日の利用者を確保できて、収益が安定する

抜け穴って感じですよね

そして、それをFC化して参入のハードルを低くしたのも急増の一因

一番有名なのが、お茶の話で有名な本舗さん

介護の知識は無くて300万もあれば、介護報酬という確実に回収できる売り上げが入る

需要に応える形で、物凄い勢いで急増しました

都内でもデイサービスは多いです、コンビニよりも多い

中でも一番多いのは、定員10名の小規模デイサービスになってます

お泊りディの事故や環境の悪さがクローズアップ

そのうち宿泊の劣悪な環境がクローズアップされてきます

宿泊中の事故等の悪い部分も報道されるようになりました

例えばお泊りデイサービスで宿泊中の利用者が2階から転落

職員は管理者に連絡するも、管理者からの指示は様子見で亡くなった

等々

個人的な見解ですが、一職員の技術や想いは在宅で働いてる人が一番と思ってます

普通の事なんですけどね、その普通の事ができる人が多いのは在宅介護出身者

逆に質の低さで言えば、FCの小規模型お泊りデイサービス

これはデータとかの統計じゃなくて、個人的な感想です

中にはちゃんとしたサービスを行っている事業所もあります

ただ、どうしてもイメージは悪くなる

どんなに素晴らしい介護を実践していたとしても、それが旧ワタミの介護であれば

「本当に大丈夫なのか?」

と思う一定層の人はいると思う、悪化したイメージは中々元には戻らないんですよね

この問題については色々と根が深い問題

根本は介護の供給が全く追い付いていない背景が問題かな、と思ってます

町にスーパーが1つしか無かったら、そこに行くしかないでしょう

お泊りデイの厳しい現状

18名以下は地域密着型に移行

今年の4月から小規模デイサービスは地域密着事業になります

各市区町村の管轄になるわけですね

単価の話は別にするとして、デメリットは2つ

1つ目、公募制になります

今まではデイサービスの要件さえ揃えれば開業できていました

この辺りの要件は話すと長くなるので省略しますが

簡単に言えば、条件さえ揃えれば介護事業所として指定を受ける事が出来る

これが地域密着に移行するので

市区町村がこれ以上必要無いと判断すれば、開業できません

少なくとも拡大戦略は難しいって事ですね

2つ目、他の市区町村への送迎はできなくなります

基本的に集客はその市区町村のみ

そうなると市区町村の境目にある事業所は少しだけ厳しくなるかもしれません

一応ちゃんと理由があれば、別の市区町村も対応可能

既に他の市区町村からの利用者がいる場合は、みなし措置でそのまま利用可能

でもよっぽどの理由がない限り、別の市区町村のデイサービスを使わないと思います

あと今までは定員10名が小規模型でしたが、今後は定員18名が小規模型となります

お泊りデイサービスは古民家が主流なので、古民家を想定していますが

古民家で小規模型から脱却する19名以上の通常規模は難しい

単純に倍近い27㎡が必要だし、浴室やトイレも増設必須

サテライト型になると言っても、経営権を手放す必要もあるし

進む事も戻る事も出来ない状況

スプリンクラーの設置義務

これは宿泊があるお泊りデイサービスのみ該当します

多分古民家型のデイサービスは苦労するかもしれません

宿泊をするレスパイト型のデイサービスは、スプリンクラーの設置が義務付けられます

スプリンクラーの設置はした事が無いので設置費用は不明ですが

細くても配管は必要だろうし、さすがに100万円前後は安すぎると思う

そうなると200万円は最低かかるのかなぁ

大家さんが設置を許可しなかった場合は・・・?

指定取り消しでしょう

法改正自体は今年の4月から施行されますが

既に開業している場合は猶予期間が3年あります

最も最悪なパターンは

今も介護報酬が下げられて収益が悪化してる所が殆どだと思います

徐々に資金という体力が削られて3年頑張った所に

スプリンクラー設置の出費と、介護報酬が更に下がる事

介護報酬の引き下げ

直近ではこれが最もダメージが大きいはずです

お泊りデイサービスの場合、ざっくりと月の売り上げは300万円程

10%近く報酬が下がる場合もあるので、結構痛いです

FCへの上納金をそのまま減収した感じですね

そうなると利益出ません

次に管轄は地域密着で市区町村になります

介護報酬も市区町村が決める事になりますが

今の介護報酬は、国の基準に準じた数値になっています

いきなり大幅に変更を加えると影響が大きいですからね、でも今後は不透明

今までの基準よりも介護報酬を上げると思いますか?

それとも下げると思いますか?

私はよっぽどお金持ちの市区町村じゃないと、下げると思います

行政もそこまで甘い見通しはしません

小規模ディは定員10名として、そこから介護報酬を決めています

ざっと6~7割くらいの稼働率が損益分岐点になるような感じですかね

でも今後は定員が18名が基準

今までと同じように定員10名を基準として考えてはくれないと思ってます

人数が多ければ多い程、効率も良くなると思うので

今よりも介護報酬の単価は下がると予想してます

お泊りディは延長加算が取れません

国の介護と仕事を両立させようという方針に沿っているのか

デイサービスの延長加算を伸ばしてきてますよね

現場からすると「どうやって人材確保するんだよ」という感じですけど。。

やろうと思えば23時頃まで延長できます

お泊りディサービスの宿泊をする場合は、あくまで自費サービス

この延長加算を取る事は出来ません

加算はもう少し取りやすい制度にしてもらいたいんだけどなぁ・・・

ケアマネさんによっては、通える日数を増やす為に、加算を好まない人がいるのも事実

小規模デイサービスの今後

今後はどうするのか?

今年の4月以降は、小規模デイサービスの新規開設は無くなると思います

利益的にも厳しいですしね

さすがに増えすぎたし、既存の事業所も数を減らしていくでしょう

そうなると、結局困るのは利用者さんと家族

選べるサービスの1つが減ってくる訳ですから

少なくとも特養入所待ちの需要を支えてきた側面もあります

供給がいきなりストップしたら、増え続ける需要をどうするのか?

今は小規模デイサービスでは無くて

障害者向けの児童デイサービスに転換してる所がいくつかありますね

これも良く思いつくよなぁ・・・

3年後辺りに増えすぎた児童デイサービス

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